動物に関する問題は、今回で最後になります。
最後の5回目は、多くの人がペットとして飼っている犬・猫の問題について考えていきましょう。

まずは発表者の体験談を…
私の家では現在、猫を1匹飼っています。
この子はお父さんの会社が保護した猫を連れて帰ってきました。
1年前は黒い猫ちゃんがいました。この子は朝、窓のカーテンを開けたら窓にもたれてうずくまっていました。ガリガリでやせ細っていたのですぐに病院へ連れて行きました。エイズと白血病にかかっていたので余命1か月と言われていたのですが、そこから1年半くらい生きてくれました。
今まで猫を10匹、犬を4匹ほど飼ってきましたが、全て拾った子たちです。
ほとんどの人がペットショップで動物を買うと思うのですが、気軽に買えてしまうところに捨て犬や捨て猫を増やしてしまう原因があると思います。
なぜ、犬や猫は捨てられてしまうのか?
人間の身勝手な理由がほとんどです。
・子猫の時に飼って、成長して大きくなったら可愛くなくなった。
・予想以上に世話やしつけがめんどくさい。
・飽きたから他の動物を飼いたい。
・病気になってしまい、治療費が高くつく。
ペットショップで可愛い子犬や子猫を見て衝動的に飼ってしまった結果がこれです。
人間の身勝手な理由で捨てられる動物たちがかわいそうです。
捨て犬・捨て猫の現状
現在、保健所などで引き取られている犬・猫の数は、飼い主から引き取った成犬は3775、子犬は340、成猫は7488、子猫は3658。
この数を見てわかる通り、子猫よりも成長している犬・猫の方が引き取られる数が多いです。
次に所有者不明、いわゆる捨てられていた犬・猫たちの数です。
成犬は28178、子犬は6218。成長した猫は13753、子猫は37237です。
子猫が捨てられることが多い理由としては、猫は1年中いつでも妊娠することができるからです。
1年に2~4回出産することができます。
捨て犬・捨て猫を発見したら…
迷子ではない捨て犬や捨て猫を発見したら、温めながらまずは病院へ。
お金はかかりますが、その子を助けるためのは必要なことです。
もし飼えるのなら大事に飼ってあげてください。もし飼えないのであれば里親を探して見てください。
ネットで募集したり、近所にビラを配ったり、譲渡会を探したりなどしてみてください。
保健所も保護してくれはしますが、長い間、里親が見つからないと、殺処分されてしまう可能性があります。
殺処分を防ぐために…
不幸な犬や猫たちを殺処分から救うため、私たちにも手助けできることがあります。
それは、行き場のない犬や猫たちの「里親」になることです。
犬や猫を家族に迎えたいと思ったら、ペットショップに足を運ぶ前に、まずは保健所や愛護センター主催の「譲渡会」、インターネットの里親募集サイトなどをチェックしてみましょう。。

さいごに
殺処分を待つ犬や猫をペットとして迎え入れることは、ひとつの命を直接的に救い出すことにつながります。ぜひ、ペットを迎える方法のひとつとして検討してみてください。
里親になることを決めたなら、ペットが天寿を全うするまで、大切に飼い続ける覚悟も必要であることを忘れないでください。