動物に関する問題の4回目は、絶滅危惧種について考えていきましょう。
絶滅危惧種について、小中学校の理科の授業から誰もが耳にしてるはず。
しかし、実際にどれくらいの生物が絶滅しているかわかっていないですよね。
まずは、現状をみて、絶滅危惧問題を認識しましょう。
〇絶滅危惧の現状
現在、世界中で生物の絶滅が問題となっています。
2017年には、2万5,821種もの生命品種が世界で絶滅危惧種として認められました。
2016年9月時点での登録数2万3,928種から約2,000種も増加しています。
日本の生命品種も例外ではありません。
環境省が選定した絶滅危惧種の総数は3,731種にもなります。
その中でも哺乳類の20%、は虫類・両生類の30%が絶滅危惧種に認定されています。
生命の絶滅は時代とともに増加している。
恐竜がいた時代、品種の絶滅は1,000年に一度といわれていました。
それが、1975年には1年で約1,000種が絶滅し、現在は年間約4万種が絶滅しているといわれています。
これは、13分に1種、絶滅している計算になります。
生物の絶滅が、ものすごい早さで進んでいることはわかりました。
日本でも、多くの生物が絶滅危惧種に認定されたおり、もはや他人事の問題ではありません。
さて、なぜこんなにも多くの生物が絶滅してしまったのか。
原因を理解すれば、解決の糸口をつかめるでしょう。
〇絶滅につながる原因
絶滅につながる主な原因として5つ挙げられます。
1.開発
生物の生存環境が奪われ続けているという問題が絶滅の原因の中で多くの割合を占めています。
戦後の経済成長に伴い、工場やリゾート地の開発がすすめられました。
そこにいた生き物は、逃げ出せなくなったものから絶滅していきました。
2.汚染
開発に伴い、工場から出た廃水や排気ガスにより、汚染が進み、生態系に影響を与えました。
3.捕獲採取
ニホンオオカミやトキが狩猟で絶滅したことが例として挙げられます。
過度の捕獲採取は、生態系の影響を与えてしまうのです。
ほかにも4.外来種 や 5.温暖化も大きな原因となっています。
〇絶滅による影響
生命品種が絶滅することにより考えられる影響はいくつかあります。
その中でも人類への損害と生態系への影響があげられます。
人類への損害の例として、品種の原種が絶滅することによる品種改良の制限や生き物の成分による薬の開発ができなくなります。
生態系への影響としては、食物連鎖のバランスの崩壊があげられます。
ある品種がいなくなると、それを食料としていた動物が減ったり、急増します。
絶滅の原因と影響を理解した私たちはどのような行動ができるのでしょうか?
〇さいごに
絶滅危惧問題に対して私たちに何ができるのでしょうか?
まずは知ることが大切だと考えます。
実際に、自然や生物に触れてみることで生命とは何かを考える機会をつくるのもいいかもしれません。
そのほか、毎日のゴミの分別や環境を考えた製品を購入することも対策につながるでしょう。